DAINASHI YESTERDAY

SEO対策にトレンドなんていらない

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ウェブ集客やウェブサイトの収益化の話になると、「今はどんなSEO対策が流行ってるの?」などと聞かれることがあります。

しかし私の考えでは、SEO対策に流行り廃りといったいわゆるトレンドなどありません。もちろん、より便利なツールが出てきたり、細かい部分での調整などは定期的に必要になることはあるでしょう。

でもSEO対策の根本的な概念が変わるようなことは、これまでもこれからもありません。今回は、個人事業者や中小企業がWeb集客に取り組む際のSEO対策についてお話ししたいと思います。

ブラックハットSEOが取り返しのつかない事態を招く

  • 被リンク(バックリンク)を大量に獲得する
  • 内容の薄いページ(いわゆるペラページ)を大量に配置する
  • 背景と同じ色のテキストで大量にキーワードを埋め込む。

上記は、ブラックハットSEOと呼ばれる手法の一部です。以前はこれらの方法で、検索結果の上位に表示させることができました。

しかし現在では、数年前に実施されたペンギン・アップデートとパンダ・アップデートにより、これらの方法は効果がなくなったどころかペナルティの対象になる恐れもあります。そのため、ブラックハットSEOを実施していたウェブサイトは大幅な改修を余儀なくされました。

ECサイト(ネットショップ)やウェブサイトをすでに数年間運営されている人ならほとんどの人は経験があると思いますが、もっとも営業電話が掛かってくるのはこういったSEO施策サービスを提供する会社(GMOソリューションパートナーとか)からではないでしょうか。

彼らはだいたい以下の2つの対策により、上位表示が可能になるというような説明をします。

  • IPアドレスを分散させた外部サイトからのバックリンク
  • プロのライターによるキーワードに即した記事の作成

一見もっともらしいことを言っていますが、実際には効果が出ることはほぼないでしょう。

まず第一に、IPアドレスを分散させるのは「自然なバックリンクを偽装するため」です。これは暗に、意図的なバックリンクはペナルティの対象になることをSEO対策業者自身が認めているということです。

また、たとえ自然なバックリンクを偽装できたとしても、そのリンク元のサイトに対するGoogleの評価が低ければそのバックリンクも評価の対象にはなりません。

一般的にこういうバックリンク目的で用意されたサイトは、内容の薄いページ(ペラページ)を大量に配置されていたり、キーワードのことしか考えずにページを作成するため、文章の意味が通らなかったり内容が支離滅裂だったりします。もちろん、到底有益なコンテンツとは見なされないものばかりです。

次に、プロのライターがキーワードに即した記事を書くといわれるとなんだかすごいものができてきそうな気がしますが、実際にはバックリンク目的で作られたサイトの記事と同じような、到底人が読めるものではないようなものが出来上がります。

彼らは「検索結果の上位に表示させるにはキーワードが重要」というところで思考が止まってしまっているので、その記事を人が読むということをイメージできていません。そのため、ゴミのような内容の記事を平気で書いてきます。

また、百歩譲ってそのライターが意味の通る記事(あくまで「意味が通る」程度のクオリティです)を書けたとしても、あなたの商品やサービスに関してはまったくのド素人です。その道のプロであるあなた以上の記事が書けるわけがないのです。

以上のことから、このような提案をしてくるSEO業者には頼むだけ無駄どころか、下手をするとペナルティを受けて永久に検索結果に表示されなくなるという取り返しのつかない事態にもなりかねないのです。

なお、誤解のないように言っておきますが、もちろんSEO対策業者の中には、しっかりとリサーチした上で施策内容を提案し、記事作成などの内部施策も高いレベルで提供してくれるところがたくさんあります。そういうところであれば、資金の余裕があれば依頼を検討してもいいと思います。

しかし、その提案内容が理にかなっているかどうかを判断するのは、あくまであなた自身です。そのため、あなた自身がSEOに対する知識を持っていなければそのSEO業者の質を判断することはできません。

そういったことも含めて、SEO対策を業者に依頼する場合には、すべてを丸投げするのではなく、自身もプロレベルの知識を蓄えた上で、その施策内容を検討し、人的リソースを節約する目的で依頼するべきでしょう。

Googleのアルゴリズム変更に振り回される理由

先ほども述べたように、Googleはペンギン・アップデートやパンダ・アップデートのように、アルゴリズムを変更することがあります。そして、そういうときには必ずそれに振り回されて大騒ぎする人も出てきます。

どうして彼らにとって、Googleのアルゴリズム変更がそこまでの一大事になるのでしょうか?

それは、単に彼らがブラックハット的なSEO対策を行っていたからです。そうでなければ、アルゴリズムが変更になったからと言っていちいち一大事にはなりません。もちろん、まったくの無関心ではまずいですが、変更点を把握する程度で問題ないはずですし、引き続きこれまでの戦略通りに集客に取り組んでいけばいいわけです。

ちなみに、ペンギン・アップデートとパンダ・アップデートでは、以下のようなコンテンツの評価が下がるようにアルゴリズムが変更されました。

ペンギン・アップデート
  • まとめサイトのような他のサイトから引用または盗用して構成されたコンテンツ
  • 相互リンク集などユーザーにとってメリットの薄いコンテンツ
  • バックリンクのみを目的とした必然性のないリンクを有したコンテンツ
パンダ・アップデート
  • 内容が薄く、ボリュームの少ないコンテンツ
  • 他のページと大部分が重複するコンテンツ(重複コンテンツ)
  • プログラムなどにより自動生成されたコンテンツ
  • 専門性・独自性の乏しいコンテンツ

これを見て頂ければ分かりますが、結局は「ユーザーのメリットにならない」コンテンツの評価が下がったということです。検索エンジンを運営するGoogleの立場からすれば、こうしたアルゴリズム変更は当然と言えば当然ですよね。

Googleの収益のほとんどは、広告収入によるものです。ということは、Googleのお客さんは広告を出稿する法人・個人なわけです。広告の価値は、どれだけたくさんの人の目に触れるかで決まりますから、Googleとしては検索エンジンをユーザーがより快適に利用できるように継続的に改善していくことが、ユーザーそして広告主のニーズを満たすことにつながります。

言ってしまえば、Googleにとってウェブサイト運営者の都合などどうでもいいのです。むしろコンテンツの品質にかかわらずブラックハットSEOという裏技的な技術で検索上位に表示させているようなウェブサイトは警戒されて当然でしょう。

安定した集客は”ユーザー視点”のコンテンツ作りから

こうしたGoogleのアルゴリズムに振り回されず、検索流入から安定した集客を獲得するにはどうすればいいのでしょうか?

それは、何と言っても「ユーザー視点のコンテンツ作りに徹する」ということにつきます。

Googleが今後アルゴリズムにどのような変更を加えるとしても、目指すところはいつでもユーザー満足度の向上なわけです。であれば、私たちもそこを目指してコンテンツを作っていれば、Googleの動向に合わせて一喜一憂する必要もないのです。

そもそも、Googleは言ってしまえばただの検索エンジンです。GoogleはGoogleを利用するユーザーのためにサービスをよりよいものにして、私たちは私たちで、自分たちのウェブサイトを利用するユーザーのためにコンテンツをよりよいものにしていけばいいだけです。

そこでGoogleの顔色を窺ってみたり、こっそりと裏技を使ってみたりするからおかしなことになるのです。

上のペンギン&パンダの内容を見てもらうと分かりますが、あれだけ大騒ぎされたアップデートも、結局は「ユーザーのための改善」というだけです。

相互リンク集のページなんて、結構当たり前のように作ってしまうかもしれませんが、あれはよく考えると(考えなくてもですが)ウェブサイト運営者どうしのなれ合い以外の何ものでもないですよね。ユーザーのメリットは限りなく低いです。

それでも、昔からみんながやっていることだから、無意識に当たり前のこととしてやってしまうのです。こういった盲点をなくすためにも、もう一度「ユーザー視点」という原点に立ち返って考える必要があるでしょう。

また、ちょっと話は逸れますが、集客のためにキーワードに即して記事を書いていくということをアドバイスすると、そのキーワードに絡めつつ「自分の商品の紹介」ばかりしてしまう人がいます。

要は、キーワードに絡めつつ自分のニーズを満たすためのコンテンツを作ってしまうわけです。そうではなくて、あくまでもユーザーのニーズを満たすことを第一にコンテンツを作らなくてはいけません。そうでなければ、ユーザーが検索エンジンを使ってあなたのウェブサイトにたどり着く意味がなくなってしまいますから。

ユーザーのニーズを満たす、ユーザーの役に立つコンテンツ作りを目指す。そうすることで、ユーザーからの信頼を得ることができます。これは、自分のニーズを満たすという視点でコンテンツを作っているうちは絶対に手に入らないものです。

そして、そういった動機でコンテンツを作り続けている限りは、Googleのアルゴリズム変更に必要以上に怯える必要はないのです。

photo credit: Marie via photopin (license)

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