DAINASHI YESTERDAY

2016.08.29

30歳になる前に少し無理してでもワーホリに行っておこう

20160828

20代は失敗ばかりしていたけれど、もし20代をやり直せるとしても、もう一度やるだろうということがいくつかある。

そのうちの一つがワーホリでカナダへ行くことだ。

もともとは、そのときに付き合っていた彼女がうざったかったからという理由で思い立ったワーホリビザ取得だったが、当初想像していたものとは比べ物にならないくらい得るものが多かったように思う。

父親が10年以上カナダに単身赴任していたこともあり、ワーホリビザを取得できる国の中ではカナダに対してもっとも親近感を抱いていた。

また小学1年のときに父親に会いにカナダのトロントへ1か月ほど行ったことも滞在国をカナダに決めた大きな理由の一つだ。

勉強しても働いても自由、それがワーホリ

ワーホリビザってたまに聞くけど何だ? という人もいるかもしれないので、まずはワーホリについてごく簡単にまとめてみたい。

ワーホリとはワーキングホリデーのことで、日本がワーキングホリデー協定を結んでいるオーストラリア、カナダ、韓国などの国に1年間滞在できる制度のことだ。

ワーホリで海外に滞在するにはワーキングホリデービザの申請・取得が必要で、ビザが下りれば入国から1年間はその国で勉強しようが働こうが基本的には自由だ。どこに住んでもいいし、何をしてもいい。

通常、外国に滞在するには就労ビザか就学ビザが必要で、その中でも細かく指定がある。主観ではあるけれど、日本の就労ビザは特に規定が細かい。

知り合いのフィリピン人は就労ビザが下りて日本で働いていたけれど、ビザ更新時に就業内容と申請内容が違うだとかでビザの延長ができなかった。そういう場合は直ちに自分の国へ帰らなければならない。

僕が今住んでいるベトナムでも、数か月ごとに警察署へ行ってパスポートを提出しなければいけなかったり、5年のビザ免除申請が許可される前は、渡航のたびにビザを取得したりといろいろ面倒なこともある。もちろん就労ビザや労働許可証がなければ働けない。

そういう意味では、ワーホリビザは自由度が高いビザだと言っていいだろう。

ワーホリビザを取って、好きな国へ行って語学の勉強をするもよし、現地の人に混ざって働くもよし。1年間どのように過ごしてもいいのだ。

現地の人だけでなく、いろいろな国・文化の人とつながれる

カナダは街にもよるがいろいろな人種がごっちゃに暮らしていて、自分さえ望めばいろいろな国の人・文化背景を持った人と知り合うことができる。

僕が滞在期間中のほとんどを過ごしたカルガリーは中華系の人の割合が最も大きい街だったし、アフリカ系の人はあまり見かけなかった。一方トロントではアジア人、アフリカ系、ヨーロッパ系がごっちゃになっている。

僕のような英語が満足に話せない人間がお金を稼ぐために働ける場所というと、自然と選択肢はせまくなる。運よくカルガリーの日本食レストランで雇ってもらえた僕は、1年のほとんどをそこで過ごした。

僕のカナダでの思い出というと、そのお店で一緒に働いていた人たちと過ごした時間か、バーで弾き語りをしていたときのことがほとんどだ。

もともと僕は社交的とは言い難い性格だが、働いていたお店のボスがとても素晴らしい人で、無理なく職場に溶け込ませてくれた。たぶん僕のようなワーホリでやってくる人間を受け入れることが多いので、慣れていたというのもあると思う。

お店のスタッフは日本人と韓国人ばかりだったので、普段は日本語と簡単な英語で過ごせた。なので、英語でのコミュニケーションが不安という人も別に心配ない。英語ができなくても楽しく過ごすことはできる。

滞在期間の後半には、毎週木曜にバーで三味線の相方と弾き語りをしていた。日本の曲ばかりやっていたので、カルガリーの人には思いのほか評判がよく、酔っぱらったおばちゃんに顔中キスされてヨダレまみれにされたことも何度かある。

そこでは相方のおかげもあっていろいろな人と知り合うことができた。子供の頃からカルガリーに住んでいる同年代の人達や、ものすごくギターのうまいインド系の謎の男、タトゥーまみれのウェイトレス、現地に長く住んでいる日本人など。

現地で生きている日本人の生き方から学べる

しかし僕にとって、カナダで1年間暮らして得たもっとも大きなものは、現地で暮らしている日本人の生き方を見れたことだ。

僕は子供のころから母親に「勉強して、いい大学に入って、いい会社に入ること」が一番大事だと教えられて育った。もっとも、それには早い段階から疑問を抱いていたわけだが、だからと言ってどうすればいいのかはわからなかった。

しかし、カナダでいろいろな人に会うことで「学校と会社に行くことが人生のすべてではない」ということと、もっと好きなように生きてもいいのだということが分かった。

偏見もあるかもしれないが、移民したりしてカナダに長く暮らしている日本人は、よくも悪くも日本人っぽくない。もちろん殴りたくなるようなゴミみたいな奴もいたが、今後の人生の手本としたくなるような人もたくさんいた。

中でも僕が目標にしているのは、世界一周してトロントにたどり着いたときには無一文で、住み込みでナイアガラで働くようになって、そのままカナダで暮らしているという人だ。

その人はいつもニコニコしていて、でもけじめをつけるべきところはしっかりつける。いろいろな人と朗らかに接しつつも、ちゃんと自分と他者との距離を保っている。

「その人のようになろう」とはっきり目指しているわけではないが、ああいう雰囲気を持った大人になりたいとは思っている。

日本にいて「なんだかつまらない」と感じているのなら、それはもしかしたら周りにつまらない先輩しかいないからかもしれない。つまらない大人を見て自分もいつかそうなると感じてしまえば、ワクワクすることなんてないだろう。

すべての人におすすめするわけではないが、今の生活がつまらないという人には、ワーホリは人生を変えるきっかけになりうるということは伝えたい。

今やっている仕事が好きじゃない、夢中になれないというのなら少し無理してでもワーホリにチャレンジしてみてほしい。

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