気付けば海外ノマドワーカーになっていた僕が感じたメリット・デメリット

気付けば海外ノマドワーカーになっていた僕が感じたメリット・デメリット

今まで自覚がなかったのですが、先日お会いした人に指摘されて自分が「海外ノマドワーカー」であることに気が付きました。

振り返ってみると、かれこれ1年半くらいノマドワークしていることになります。

今回は、これからノマドになりたいという人に向けて、僕が海外ノマドワーカーとして働いてみて感じたメリット・デメリットについて書いてみたいと思います。

僕が海外ノマドワーカーになったきっかけ

僕はもともと「ノマドワーカーになろう!」と決めてなったわけではなく、「気付けばなっていた・必要だからなった」というクチです。

ベトナムで結婚したこともあり、現在は日本とベトナムの二拠点生活をしているわけですが、息子が先天性の病気を持って生まれてきたために、しばらくはベトナムから離れられない生活をすることになります。

その間、医者からは何度も「覚悟をしてくれ」と言われ、予断を許さない状況が続きました。そのため、病院を離れるわけにはいかず、しかしその間も仕事はしなければならない。

そんなこともあり、僕は毎日病院周辺のカフェを回り、電源とWi-Fiを借りながら仕事をするようになったというわけです。

夜は病院に泊まり、昼はカフェで仕事をする生活で、何日も家に帰らないこともありました。

僕が今いるホーチミンにはカフェが掃いて捨てるほどあり、都心部を離れるとお客もまばらで落ち着いて仕事ができます。

また、日本に比べてWi-Fi環境が整っていることも、ノマドワーカーの僕にとっては大きな助けになりました。

息子の退院後も、ノマド生活を続けることに

その後、無事に息子は退院したわけですが、息子の首の据わってない頃は昼寝中に物音を立てないように、息子がパワフルになってからは集中したいときなどに近所のカフェに行って仕事をしています。

たまに気分を変えて新しいカフェを開拓したりもしますが、まだ息子が小さいこともあり近場中心でローテーションしています。

ノマドワーカーになって感じたメリット

僕の仕事は、主にWebディベロッパーとかWebデザイナーと呼ばれるようなものです。

基本的にすべての業務をPC上で完結できるため、人と会う必要もないですし、その気になれば一日中家の中で過ごすこともできます。

しかしそういう生活がしばらく続いていると、どうしても気が滅入ってきます。毎日目に入るものは見慣れたものばかりで、新しい情報や刺激はありません。

人間関係も広がっていかないため、なんとなく漠然とした不安や孤独感がわいてきます。

僕がノマドワーカーになって感じたもっとも大きなメリットは、外に出ることで社会とのつながりが感じられるということでした。

たとえ家の近所だとしても、外にはいろいろな刺激があります。通いなれたカフェでもお客さんの顔触れは毎回違いますし、店員さんとは顔見知りになってちょっとしたコミュニケーションをとるようにもなりました。

また、日本ではあまりないかもしれませんが、ベトナムではカフェにいると、たまに日本好きの人などに話しかけられることがあります。その中には何度もカフェで見かける人もいて、そのときにはちょっと挨拶するような間柄になりました。

こうしたゆるやかな人間関係の広がりや、社会との接点というのは、自宅で作業していたのでは得られません。ノマドワーキングを始めた頃には思いもよりませんでしたが、これは大きなメリットでした。

その他にも、自宅にこもって作業していると運動不足になりがちですが、外に出ることで徒歩移動など自然に運動する機会が増えました。

また、新しいお店の開拓なども、自宅作業では億劫になりがちです。しかしノマドワーキングすることで、フットワークは各段によくなったように思います。

ノマドにはもちろんデメリットもある

もちろん、ノマドワークもいいことばかりではありません。

カフェは本来、お客さんが談笑したり楽しい時間を過ごすための場所です。そのため、ときには仕事に集中できないこともあります。

また、ベトナムは日本に比べればノマドワーカーに寛容だと思いますが、さすがに混雑時には長居するのは気が引けます。そのため、混んできたら他のカフェへ移動したり、自宅で仕事したりする必要があります。

ちなみにですが、ベトナム人は基本的に騒音を気にしません(ベトナム在住の日本人に聞くと、声をそろえて言います)。つまり、どこへ行っても何かしら大きな音だとか話し声が響いているわけです。

そのため、集中できる場所を見つけるのには苦労しました。これについては、ヘッドフォンで音楽を聴きながら作業することで対処しています。

どうしても落ち着いて仕事がしたい場合は、コワーキングスペースなどを契約する方が得策だと思います。僕も子どもがもう少し手がかからなくなったらホーチミン市内で探してみる予定です。

あと、地味に心配なのがトイレに立つときです。

日本でもありますが、トイレが店内になくビル共用のものを利用する場合など、席に荷物を置いていくことになってしまいます。

いくら顔見知りの店員さんにでも、「荷物を見てて」と頼むのは申し訳ないですし、たとえお願いして何かあったとしても責任は自分にあるわけです。

僕の場合は、財布などの貴重品は身につけて席を立ち、最悪盗られても問題ないものは席に置いていくことにしています。

荷物を全部持って出るのは、店員さんに片付けられてしまうおそれがあるため、いかに「一時離席」感を出すかというところも大事だと思います。

他にも、なんだかんだで荷物が多くなったり、やれる仕事の内容に制限が出てくることもあります。

ベトナムでは、1日に1度は大雨(スコール)が降る時期があります。そのため、雨具の携行は必須です。僕は突然降られたときのために着替えも持ち歩いていますし、大事な商売道具のPCが濡れないように常に対策しています。

雨期でなければそこまで心配いりませんが、それでも移動中に急に降られるとまずいので傘とカッパ代わりの上着は持ち歩いています。

また、いくらWi-Fi環境が整っているとはいえ、やはり自宅の環境に比べれば弱いです。

僕は仕事柄デザインデータなど容量の大きなファイルをやり取りする必要があるため、そういう場合は自宅で作業します。というように、カフェでできる仕事は大容量のファイルを扱わなくていいものに限られます。

僕の場合は、プログラミングや自分の運営しているブログメディアの管理が主になります。

自分のPCにXAMPPなどで開発環境を用意しておけば、ローカルでWordPressの構築も可能です。

ブログについては自分で書いているものへのコンテンツ追加の他、ライターさんに外注して書いて頂いているものがあるため、そのチェックや戻し、新たな発注分の連絡などの作業をしています。

「ノマドになったから稼げる」わけじゃない

個人的には不思議で仕方ないのですが、たまにノマドを仕事だと思っている人がいます。

でもノマドとは仕事ではなく、「働き方」です。事務所など特定の場所にとどまらず、カフェなどのいろいろな場所で仕事をすることを「ノマド」「ノマドワーキング」、そうして働く人のことを「ノマドワーカー」というそうです。

ですので、「ノマドワーカーは稼げるのか?」とか「ノマドワーカーの収入は?」というのは、質問としておかしいということになります。

ノマドワーカーの仕事はさまざまで、僕のようにWeb系のデザイナーやプログラマーのいるでしょうし、フリーランスのライターやセールスマンなんかもいるかもしれません。

それぞれの仕事でどれだけ他人に貢献できるかで収入は決まるわけで、どのように働くかで収入が決まるわけではありません。ですので、稼げるノマドワーカーもいれば、稼げないノマドワーカーもいるでしょう。

正直「優雅」とは程遠い

また「カフェで仕事=優雅!」という短絡的な思考回路の人もいるようですが、実際そんな優雅な仕事なんてあるわけありません。

事務所でやろうとカフェでやろうと、仕事は仕事です。僕の場合でいえば、今でこそある程度スケジュールのコントロールも可能ですが、以前はいつも納期に追われている日々でした。

僕のメインの仕事はWeb制作ですが、その中でも自分がディレクションしてデザイナーさんやコーダーさんの進捗を管理する案件、プログラミングのみの案件、企画から納品まですべて一人でやる案件などさまざまです。

そしてもちろんですが、それらを同時に何件もこなさなければ収入にはなりません。今はWeb制作以外の収入も増えてきたためにそこまでぎっちり詰め込むことはないですが、それでも暇なわけではありません。

やりたいことがたくさんあるため、そのリサーチや勉強も必要です。とてもじゃないが「優雅に仕事」とは程遠いというのが正直なところです。

まとめ

ノマドワーカーは、たしかに働く場所が決められているわけではありませんし、働く時間(時間帯・労働時間)も自分で決められます。ちゃんと将来まで見越して計画すれば、場所・時間・人間関係だけでなく、経済的な自由も夢ではないです。

でも、自分で決められるということは、誰にも守ってもらえないということ。最終的な責任は常に自分で取るしかありません。

「自由」という部分に惹かれてノマドワーカーになりたいと思う気持ちは、誰に否定されるものでもありません。でも、いい面ばかり見ていては十中八九失敗します。

どのようなリスクがあるのかを把握し、それを回避または管理するためには何をすればいいのかしっかり考え、計画的にノマドデビューして頂きたいと思います。

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柴田竹思

柴田竹思

日本&ベトナム二拠点生活中のWeb系フリーランス。最近は育児6:仕事4のバランスで生活してます。これでもかってくらい奥さんの尻に敷かれてる座布団系男子です。

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