新卒(社会人経験なし)でノマドワーカーになるのはアリかナシか?

新卒(社会人経験なし)でノマドワーカーになるのはアリかナシか?

高校や大学を卒業するタイミングでは、誰しも進路に悩みますよね。

僕自身、特に高校を卒業するときには進学すべきか就職すべきか悩みました。結局進学を選んだわけですが、その選択が正解だったのか、実は今でも分かりません。

30代半ばの今になって言えることは、どんな道を選んでも、間違いではないということ。「どんな人生を生きたいか」というビジョンさえ明確にしていれば、ただ漠然と生きて人生を無駄にすることは避けられると思っています。

今回は、新卒の社会人経験がない状態でノマドワーカーになる選択はアリかナシか? について考えてみたいと思います。

学生時代に「食えるスキル」を身につければ選択肢としてはアリ

僕個人の考えとしては、学生時代にプロとして通用する、つまり「その道で食べていけるスキル」を身につければ、卒業していきなりノマドワーカーになるという選択肢もアリなのではと思っています。

逆に言えば、卒業時点でやりたい仕事をするためのスキルが身に付いていない場合は、進学か就職(会社に雇われる)ことを選択した方がいいように思います。

中学より高校、高校より大学と関わる人間の種類も広がり、その分いろいろな価値観に触れることができるため、「どんな人生を生きたいか」を考えるための視野が広がります。

そのため、進学することで新たな発見もあるでしょうし、就職することでそれまで知らなかった仕事の魅力に気付き、興味が湧くこともあるでしょう。

僕の友人にも、高校の頃には思いもしなかったような職業について、今はフリーランスとしてバリバリ頑張っている人もいます。

ただ、新卒でノマドワーカーになるにしても、考えてほしいのは「自分のビジネスを持つこと」です。

住み込みのバイトなどをして各地(海外含め)を転々としながら生活するという生き方も、本人が望むならアリなのかもしれません。

でもそれは、自分に入ってくる収入額を他人任せにするということです。

正社員であれば、福利厚生が整っていますが(最近はそうでもないですが)、バイトとなるとそうはいきません。

雇う側からすれば、どんなに聞こえのいいように言っても「都合のいい労働力」には変わりありませんし、業績が悪くなれば真っ先に切られる存在です。

そういう不利な立場でい続けるというのは、いつまでも自分の人生の主導権を他人に預けているのと同じことだと思います。

ですので、やはり自分で事業(ビジネス)をすること、そのためのスキルの習得は(新卒に限らずですが)重要なことではないかと考えています。

「誰のアドバイスを聞くか」にも注意が必要

これは完全に僕の個人的な考えですが、誰のアドバイスに耳を傾けるかというのも非常に大事です。

どんな職業、どんな働き方にも、メリット・デメリットはあります。

個人でビジネスを持って、場所や人間関係に縛られずにノマドとして働くのにも、いい面も悪い面もあります。同様にサラリーマンとして会社に雇われて働くのにも、いい面・悪い面があります。

しかし、そのどちらか一方しか経験していないと、価値観が偏ってしまうおそれがあります。

フリーランスやノマドといった働き方をしたいのに、サラリーマン一筋の人からアドバイスをもらっても、それが有益であるかは分かりません。

ノマドワーカーという働き方を目指すなら、今実際にそうやって生計を立てている人からアドバイスをもらう方が建設的でしょう。

さらに言えば、これまでにサラリーマンとして働いた経験もあり、その上で現在フリーランスやノマドとして働いている人だと、なおいいと思います。そういう人であれば、双方のメリット・デメリットを知ったうえで今のライフスタイルを実践しているはずですので。

「社会人経験」にもいろいろある

社会人経験と一言でまとめてしまうことが多いですが、社会人となって経験することはいろいろあります。

サラリーマンとして経験することも、フリーランスやノマドとして経験することも、「社会人経験」です。

学校を卒業して地元で就職した人の経験も、進学・就職で上京してそこで働いている人の経験も同じく「社会人経験」です。

国内から出たことがない人の経験も、海外を飛び回っている人も、同じように「社会人経験」を積んでいます。

つまり、社会人経験と言っても、人によってその内容はさまざまだということです。よく「社会人経験3年」とか言いますが、僕としてはどのような経験を3年積めばいいのか疑問が残るところです。

サラリーマンとして3年過ごせば、それは「サラリーマン経験3年」ですし、フリーランスとして3年過ごせば「フリーランス3年」ということです。

ですが、サラリーマンを3年やったからといって、フリーランスとして必要なスキルが身に付くとは限りません。

サラリーマンとして求められることと、フリーランスとして必要なことには異なる部分があります。

例えば、サラリーマンであれば営業力は必須ではありませんが、フリーランスの場合は営業力がなければ話になりません。逆にサラリーマンであれば苦手な人ともうまくやる対人能力が必要ですが、フリーランスの場合はかかわる人間を選ぶこともできます。

つまり、フリーランスやノマドになるためのアドバイスを、サラリーマンしかしたことない人に求めても無理があるということです。

僕もそうでしたが、身の回りにサラリーマン経験しかない人しかいない場合は、自分でビジネスを始めるために有益なアドバイスを得られないことがあります。

それどころか、独立した場合のリスクやデメリットばかり聞かされて、モチベーションはダダ下がり、下手をすればせっかくの可能性を手放してしまうことにもなりかねません。

繰り返しますが、どんな職業・働き方にも働き方にもメリット・デメリットがあります。

独立して自分でビジネスをやるのには、もちろんリスクはあります。しかし、サラリーマンとして働くのにもリスクはあるのです。

会社に自分の収入を決められることもそうですが、何より「時間」という、人生においてもっとも重要な財産を会社に差し出さなくてはなりません。

その代わり、会社が潰れたり自分が辞めたりしなければ、毎月給料がもらえるという安心感は手に入ります。

他人に雇われる生き方、自分で稼ぐ生き方、どちらがいい・悪いということではありません。

あくまでも「自分はどうしたいのか?」という話です。大事なのは、「自分の人生を生きること」を考えたときに、メリット・デメリットを洗い出したうえでよりよい生き方を選ぶことだと思います。

大事なのは、「自分の人生を生きる」こと

無責任なことを言うようですが、せっかくノマドワーカーに興味があるのなら、是非チャレンジしてみてほしいと思います。

たしかにリスクはありますし、卒業してすぐノマドワーカーになるのであれば、いわゆる「新卒カード」も使えません。

でも、サラリーマンとして一生過ごすことにもリスクはありますし、そもそも「新卒カード」とは雇われる立場の人にしか意味はありません。

日本では特に、一度失敗するとやり直せないと考えがちな文化がありますが、決してそんなことはありません。

実際、僕は一度目の独立で失敗して、地元で半年間、自動車工場の期間工をしていました。

そして、そこである程度資金を貯め、再度独立をして今に至ります。

たしかに、期間工をしていた時期は、毎日が苦痛で仕方ありませんでした。そしてそれは、失敗したからです。

失敗すると、自分でそのツケを払わないといけません。でもそれは、一生を台なしにしてしまうようなものであるとは限らないのです(しんどいかもしれませんが)。

「人生のレール」という話はよく聞きますが、フリーランスとかノマドワーカーというような生き方は、たいていの場合その「人生のレール」というものからは外れています。

「人生のレール」に価値を感じるのであれば、そこからはみ出すことなど考えずに「新卒カード」を最大限活用するのがベストだと思います。

しかし、他人の決めた「人生のレール」というものではなく、「自分の人生を生きること」に価値を見出すのであれば、そのための行動を、自分の責任において取っていく必要があります。

僕は、自分の人生は、まわりから評価を得るためにでも、親を安心させるためにあるのでもなく、自分が幸せになるためにあるものだと思っています。

僕もあなたも、後悔のないよう生きれたら言うことありません。

柴田竹思

柴田竹思

ベトナム在住Web系フリーランス。有名企業から個人事業まで、いろんなウェブサイトを制作してます。これまで400弱くらい作りました。一年中WordPressばっかりいじってます。

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