「フリーランスは厳しい」と言われる5つの理由とその対策

2019.11.04 2019.11.05フリーランス
「フリーランスは厳しい」と言われる5つの理由とその対策
フリーランスになりたいけど、収入面でも体力的にも厳しいってよく聞くしな……。
自分の好きなことや得意なことを仕事にするのってやっぱり難しいのかな?

フリーランスになりたいと考えている人が不安に思うことって、

  • 収入
  • 精神
  • 体力
  • 社会的信用

など、様々な面で「フリーランスは厳しい」と言われていることではないでしょうか?

今回はそういう人に向けて、フリーランスが厳しいと言われる理由とその対策についてお伝えしていきます。

「フリーランスは厳しい」と言われる5つの理由とその対策

僕が実際にフリーランスとして働いている中で、「厳しいな」と感じることは主に5つです。

ただ、そのどれもが事前に対策しておくことでリスクを軽減できたり、考え方を転換するだけで大きなメリットになり得るものばかりです。

継続的な営業活動

フリーランスの過半数は請負契約、つまり成果物を納品することで報酬をもらうという働き方をしています。

そのため、仕事が単発で終わることが多く、継続的に営業活動をしていないと「仕事がなくなってしまった……」ということにもなりかねません。

もちろん中には定期的に仕事を依頼してくれるクライアントや下請け案件を回してくれる制作会社などもありますが、そうした関係がずっと続くと考えてしまうのはリスクが大きすぎます。

そうした取引先との関係を大切にしつつも、常に新しいクライアントを開拓することを考え続けなくてはなりません。

とはいえ、ひとことで「営業活動」と言ってもやり方はいろいろあり、多くの人がイメージするような飛び込み営業や電話営業などの時間が掛かり、精神的にもガリガリ削られるような方法だけではありません。

一番取り組みやすいのは、メールによる営業かクラウドワークスランサーズなどのクラウドソーシングサービスを利用することです。

メール営業とは実際にネットで検索して、興味のある会社や店舗のウェブサイトからメールで直接コンタクトを取る営業方法です。

電話営業や飛び来い営業の場合、どうしても相手の時間を奪ってしまうため、場合によってはかなりキツめに拒絶されます。

しかしメール営業の場合、相手からすれば必要なければ無視することもできますし、こちらからすればメールの文面を作り込んでアピールすることができるため、直接話すのが苦手な人でも取り組みやすいです。

もう一つは、成果が出るまで時間がかかりますが、ブログやSNSで情報発信することです。

SEOをはじめとしたマーケティングの知識を身に付ける必要がありますが、一度軌道に乗せることができれば、かなり営業にかける時間的コストを削減することができます。

とはいえ、ブログやSNSはすぐに成果の出る方法ではないため、そのつもりで日々コツコツ続けていくことが大切になります。

稼ごうと思ったら長時間労働にならざるを得ない

フリーランスの仕事は原則、クライアントありきです。

最近では「フリーランス」の定義が変わりつつあり、自信でビジネスを持つ人のこともフリーランスと呼んだりしますが、基本的にはクライアントから仕事を依頼され、それを行うことで報酬が発生します。

請負契約や準委任契約など、フリーランスの契約形態にはいくつかありますが、どのような形であるにせよ、働いた分だけ報酬を得られるという点は変わりません。

そのため、収入を増やそうと思えば必然的に長時間労働にならざるを得ないわけです。

もちろん「生活するのに不自由しないくらいに働いてプライベートも充実」というようなことも可能かもしれませんが、実際には将来や万が一のときに備えて蓄えたて可能な限り稼いでおきたいと考える人がほとんどだと思います。

僕自身、今でこそある程度スケジュールの調整ができるようになりましたが、フリーランスになって3年目くらいまでは寝る以外はずっと仕事みたいな生活をしていました。

ホントに食事も仕事しながらみたいな感じだったので、体調を崩して点滴したり、ストレスで身体じゅうに謎の発疹ができたりということもありました。

ただこれも、いい関係を築けるクライアントと出会えれば変わってきます。

ここで言う「いいクライアント」とは、一緒に仕事をする中でストレスをあまり感じないとか、お互いに思いやりを持ち、精神的・体力的に無理を強いないようなコミュニケーションができる相手のことです。

残念ながら、世の中にはフリーランスを買い叩いたりマウントを取ろうとしてくる会社もわりとあります。

反対に、適正な報酬を支払ってくれたり、こちらのスケジュールなどの都合にできるだけ配慮してくれるクライアントもいます。

また下請け仕事を回してくれる制作会社などの場合、担当者の方がこちらが仕事しやすいように資料を整えてくれたりするところもあります。

人間ですから、常に100%の力で働くことはできませんが、そういういい関係を築けそうなクライアントに対しては何が何でも100で返すようにしましょう。

そうして信用を積み上げることで、いいクライアントと継続的な関係を構築できます。

守ってくれる存在がない

フリーランスは会社などの組織に属するわけではないので、何かあったときに守ってくれる存在がいません。

そのため、仕事上でトラブルがあったときなどには、自分で解決するしかありません。

よく聞かれるのが、納品したのにクライアントがなかなか報酬を支払ってくれないというやつです。

そういうときはだいたい、クライアントの資金繰りが悪化してすぐに払えるお金がないというケースが多いです。

僕も一度だけ、報酬がなかなか支払われなかった経験があります。

個人事業主の方からの依頼で、サイトを制作して納品したところ、支払期日を過ぎても振り込みが確認できなかったためメールで連絡しても無視されるというような状態でした。

そのため少額訴訟をすることにし、その旨を連絡したところ「お金がありません」と返信が来ました。

結局分割払いで支払いをしてもらうことになり、半年かけて全額回収することができました。

正直これは運がよかっただけで、僕の周りでも支払いを踏み倒されたみたいな話はちょくちょく聞きます。

そういうときにどうすればいいのかというのは誰かが教えてくれるわけではないので、自分で調べて何とかするしかありません。

また最悪の場合は、泣き寝入りするしかないこともあるでしょう。

最近では立場の弱いフリーランスを守る目的で支払い保証サービスなどもありますので、利用を検討してみるのもいいでしょう。

時間の切り売りをし続けると沈んでいく

フリーランスは40歳以降になると、どんどん仕事を獲りづらくなると言われたりします。

そのくらいの年齢になると体力的な面やセンスなどで若い人に敵わなくなるというわけですね。

もちろん人によるところではありますが、ノープランで時間の切り売りをし続けると、あるとき詰んでしまうというリスクがあります。

たまにエージェントを介して現場に派遣される形で働いているフリーランスで、「(スキルさえあれば)営業力は必要ない」と言っている人もいますが、あまり真に受けると後々痛い目を見るかもしれません。

狭義の意味では、フリーランスとは「会社などの組織に属さず仕事を請け負う個人」ですが、最近では自身でビジネスを持つ人で「フリーランス」を名乗る人が増え、フリーランスという言葉自体の意味が変わりつつあります。

40歳になって労働者としての市場価値が下がってきたときに慌てないよう、早いうちから自分のビジネスを育てておくことを考えましょう。

最近ではデジタルコンテンツを販売するためのプラットフォームが整っています。

そういうものを活用して自分の商品・サービスを販売すれば在庫を抱えるリスクもありませんので、フリーランスには向いているかと思います。

能動的に学び続ける必要がある

「フリーランスになると成長が止まる」という話を聞いたことがあるかもしれません。

会社に所属している間は、会社がスキルの習得をバックアップしてくれたり、場合によっては金銭面での補助が出たりします。

会社からすると社員が成長することで将来的なリターンを得られるわけなので、それを見越して投資してくれるわけですね。

しかしフリーランスの場合は、当たり前ですが将来に期待して投資してくれる人が誰もいません。

そのため自分で自分に投資し、能動的に学び続ける姿勢が必要になってきます。

また仕事内容によっては、会社員として成長してもフリーランスとして必要なスキルが身につかないケースもあります。

会社員だったら目の前の仕事にただ全力投球すればよかったような場合でも、フリーランスはその仕事を受ける場合のリスクなども踏まえて考える必要が出てきます。

単純な制作スキルという意味では、フリーランスになれば成長が停滞するかもしれませんし、しかもそれでもとりあえずは仕事の依頼はくるかもしれません。

しかし長期的な視点で見た場合、フリーランスならではの身に付けなくてはいけないスキルというものが必ず見つかります。

そう言う点では、怠けずに時間とお金を惜しまず自分の成長に投資する姿勢が必要になるでしょう。

孤独

厳しいと感じるかは人それぞれですが、フリーランスは孤独です。

当たり前ですが上司や同僚はいませんので、組織として目標に向かって頑張るというような経験はなくなります。

またフリーランスという立場でいくら人のつながりが広がろうとも、本当にしんどいときに頼れるのは自分しかいません。

フリーランスの孤独は、自分の裁量で仕事を選んだりできる代償とも言えるものかもしれませんね。

ただ人とのつながりは何も仕事上だけではありません。

フリーランスとして孤独に働きながら、家族や友人との時間を大切にすることは可能です。

またフリーランスの中には、会社員時代よりも効率よく働けるようになり、プライベートな時間を確保することができるようになった結果、家族との絆が深まったという人もいます。

仕事上の煩わしい人間関係に消耗されず、自分にとって大切な人たちと人生を共有できる。

そういう意味では、「フリーランスの孤独」というのは捉え方次第かもしれません。

まとめ:フリーランスが厳しいかどうかは、その人の考え方次第

以上、「フリーランスは厳しい」と言われる理由とその対策についてお伝えしました。

結論としては、フリーランスが厳しいかどうかは、結局はその人の考え方・捉え方次第ということになります。

フリーランスになれば、人間関係の面ではストレスが少なくなることが多いと思います。

しかし仕事量とか成長できる環境かということで考えれば、必ずしもメリットばかりではありません。

フリーランスのいい面だけ見ず、なぜ厳しいと言われるのかなどデメリットにも目を向けて、最終的には「自分がどんな人生を送りたいのか?」を大切にして結論を出して頂ければと思います。

柴田 竹思

柴田 竹思

日本&ベトナム二拠点生活中のWeb系フリーランス。最近は育児6:仕事4のバランスで生活してます。これでもかってくらい奥さんの尻に敷かれてる座布団系男子です。

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