ずっと家にいるフリーランスにおすすめしたい「海外ノマドワーク」の始め方

2019.11.08 2019.11.09ノマドワーキング
ずっと家にいるフリーランスにおすすめしたい「海外ノマドワーク」の始め方

在宅フリーランスになって軌道に乗るのは素晴らしいことですが、忙しくなればなるほど問題になるのが「ずっと家に引きこもってしまう……」ということ。

実はこれ、在宅フリーランスの間ではなかなかメジャーな問題で、僕もフリーランスになって3年目くらいまでは4~5日まったく外出しないなんてこともザラでした(スーパーやコンビニへ行くのを含めなければもっと)。

そんな僕でしたが、海外ノマドワークをすることにより引きこもり生活が大幅に改善しました。

「旅するように暮らしたい」「旅をしながら仕事したい」というような感じで海外ノマドワークに憧れを持つ人は結構いますが、個人的には油断するとずっと家にいるような引きこもり気質の人にこそ、海外ノマドワークを試してみてほしいと思います。

というのも、「旅するように・旅をしながら」とは言うものの、ノマドワーカーの毎日はやはり大半を仕事が占めることになります。

そうなると旅メインで考えていた人はガッカリしてしまうかもしれませんが、引きこもり気質の人からすると、海外の非日常感がちょうどいいくらいの刺激になるからです。

ということで今回は、ずっと家にいるフリーランスにおすすめしたい「海外ノマドワーク」の始め方、というテーマでお伝えしていきます。

フリーランスになってからずっと家にいる… そんな人は海外に飛び出そう

ずっと家にいるのに、いきなり海外はハードルが高い……

と思う人もいるかもしれません。

しかし、それは先入観によるものです。

実際にやってみると、むしろ日本でノマドワークするよりも、海外の方がやりやすかったりします。

というのも、日本ではカフェでPCを開いているだけでも白い目で見られることがよくありますし、Wi-Fi環境も不十分なところが多いからです。

対して海外(特に東南アジア)では、わりと長時間のんびりする人も多く、またカフェのWi-Fi環境も日本よりも整っているところが多いです。

ベトナムに関して言えば、ほとんどのカフェやレストランでフリーWi-Fiを利用できますし、PCを開いて仕事したりYoutube見たりしている人がたくさんいます。

また海外というと言葉が通じないことを心配するかもしれませんが、僕の感覚ではほとんどの国で日本よりも英語が通じます。

カフェなどで注文するくらいであればごくシンプルな英語で大丈夫ですし、何ならメニュー表を指させばOKです。

そういう意味では日本にいるよりも人目を気にせず、また快適に仕事ができるので、「引きこもり気質だけど、ずっと家にいるのは寂しい……」という人には、ぜひ海外ノマドワークを試してみてほしいと思います。

フリーランスだからこそできる海外ノマドワーク

最近ではリモートワークを認めている企業も増えてきましたが、それでも「海外で……」となると難しいところが多いでしょう。

しかし請負契約のフリーランスであれば、どこで働くのも基本的に自由です。

もちろんWi-Fiのセキュリティなど注意する必要はありますが、そこさえクリアできれば海外ノマドワークも可能になってきます。

ここからは海外ノマドワークを始めるにあたり、メリット準備するものについて紹介したいと思います。

海外ノマドワークのメリット

知らないうちに運動不足解消

ノマドワークということは、仕事道具を携えてカフェに移動することになります。

そうすると家に引きこもっているよりも格段に歩くことが増え、知らないうちに運動不足を解消できます。

またどんなに仕事道具の少ない人でも、まとめればそれなりの重量になります。

それを常時抱えて移動するわけなので、ちょうどいい感じの負荷も掛かるわけですね。

ちなみに僕はノマドワークをはじめてから、4か月で体重が7㎏落ちました(それまでが運動不足すぎたのもありますが……)。

抜群の気分転換

海外ノマドワークのいいところは、海外旅行に来たような新鮮さの中で仕事ができることです。

長いこと滞在すると日常感が出てしまうことは否めませんが、1~2週間程度であれば新鮮さを保ちつつ仕事をすることができます。

なお別に1か国だけで終わらす必要はありませんので、飽きてきたら他の国や街に移動するというのも全然アリですね。

実際に海外ノマドワークをしている人の中には、タイやマレーシア、ベトナム、フィリピンなど東南アジアを中心に旅をしながら働いている人もいます。

東南アジアは全体的に物価も安いですし、日本からもわりと近いのでおすすめです。

ただシンガポールはビックリするくらい物価高いので、行きたい場合は事前にリサーチしておきましょう。

オン・オフの切り替えができる

在宅ワークの大きなデメリットとして、仕事とプライベートのオン・オフの切り替えが難しいということがあります。

家に部屋がいくつかある場合は、一部屋を仕事部屋にあてたりできますが、そうでないと振り返ればベッドがあったりして誘惑まみれだと思います。

海外ノマドに限ったことではないですが、家からパブリックな場所に出ることで気持ちの切り替えが容易になります。

そういう意味では図書館の自習室なんかもアリかもしれませんが、そういうところは受験生のために空けておきたいのと、はやり孤独感がわいてきて家から出る意味が半減してしまうでしょう。

他人と会う機会ができる

僕も経験ありますが、ずっと家にいるとリアルに何日も他人と話さないことがあります。

しかしノマドワークをすれば、イヤでも他人と話す機会ができます。

また日本ではあまりないかもしれませんが、カフェで仕事をしていると知らない人が「日本人?」みたいな感じで話しかけてくることもあります。

中には危ない人もいるかもしれませんが、純粋に日本語を勉強している大学生とか、日本が好きだからとかのパターンが多いように思います。

グイグイくる人には要注意

あるときカフェの4人掛けのテーブル席で1人で仕事をしていたら、いきなり20代くらいの女が隣に座り、顔を寄せて話しかけてきたことがありました。

何が目的かハッキリは分かりませんが、おそらく隙を見てスマホや財布を盗んだりするのだと思います。

フレンドリーに話しかけてくれる人と出会えるのは海外の醍醐味かもしれませんが、必要以上にグイグイくる場合は要注意です。

日本でもそうですが、まともな人は最低限の礼儀は守りますし、いくら海外でもパーソナルスペースはそこまで近くありません。

海外ノマドのために準備するもの

続いて、海外ノマドワークのために準備するものをご紹介します。

僕の経験に基づいていますので、若干、東南アジア仕様になっています。

パスポート

書くまでもないかもしれませんが、海外に行くわけなのでパスポートが必要です。

有効期間が5年のものと10年のものがあります。

10年のものは20歳以上でないと取得できなかったり、手数料は5年の方が安買ったりしますので、基本的には自分の状況に合わせて取得すればいいでしょう。

ただ、入出国の際にスタンプを押されたり、ビザ発給の際にシールを貼られたりする査証欄が10年のものの方が多いです。

今後定期的に海外へ行くつもりだったら、なるべく10年のものにした方がいいでしょう。

滞在ビザ

渡航先や滞在期間によりますが、短期滞在ビザの申請が必要な場合があります。

東南アジアの場合は2週間程度の短期の場合は必要なかったり、入国のときに手続きできることもありますが、国によってルールが違うので事前に必ず調べておきましょう。

またビザにはシングルとマルチというのがあり、シングルは一度入国して出国したら無効になり、マルチは期間内であれば何度でも入出国が可能です。

例えば東南アジアの複数の国を周りたい場合などには、マルチの観光ビザでも申請しておけば大丈夫でしょう。

なおビザの手続きが面倒という人は、ビザ申請を代行してくれる会社を利用するのもアリです。

申請用紙をダウンロードして記入し、パスポート原本と併せて郵送すれば、その後の作業はすべて代行してくれます。

たしか2万円弱くらいでやってくれるので、自分で大使館に行って手続きすることを考えればコスパ的にもいいと思います。

クレジットカード

現金だと両替時に手数料を取られたりしますので、クレジットカードで支払うようにするとお得です。

ただ、海外だとなぜか決済エラーになってしまうことがあるので、できれば複数枚持っておくといいでしょう。

あくまで個人的な印象ですが、海外だとVISAの方が使えるお店が多いような気がします。

ですので、VISAのカードは少なくとも1枚は持っておくことをおすすめします。

またデビットカードを持っていれば、現地のATMで現地通貨でお金を引き出すことができます。

何かと便利なので1枚持っておくといいと思います。

バックパック

ノマドワークに使うカバンは、断然バックパックがおすすめです。

仕事道具などすべて詰め込んで運ぶことになるので、トートバッグなど肩に掛けるカバンだとしんどいかと思います。

またこれも雨対策で防水、できれば衝撃に強いもので、肩が痛くならないよう肩紐の幅が広めのものを選びましょう。

容量は荷物にもよるので一概に言えませんが、出先で何か買う場合に備えて、ある程度余裕を持たせておくと便利だと思います。

ちなみに僕のはさっき調べたら25Lでした。

ノートパソコン用インナーケース

パソコン仕事がメインのノマドワーカーにとって、ノートパソコンは必需品です。

持ち運ぶ際に保護するため、インナーケースは必ず用意しましょう。

できるだけ耐衝撃、防水のものを選んでください。

特に東南アジアでは、雨季には一日に一度は必ずスコールが降ります。

文字通り「バケツをひっくり返したような」雨が降りますので、対策をしていないと一発でパソコンが逝ってしまいます。

MacbookやSurfaceなどの純正ケースはデザインもよく捨てがたいですが、できれば実利を取ることをおすすめします。

モバイル充電器

パソコン用にコンセントを設置してくれているカフェもありますが、席によってはコンセントから遠かったりして接続できない場合もあります。

また「用事で外に出なくてはいけないのにスマホの充電が切れそう」なんてこともありますので、できればモバイル充電器を用意しておきましょう。

ちょっと値段は張りますが、大容量のものを1個持っておけばパソコンもスマホも充電できるので安心です。

ちなみに出力電流がノートパソコンに対応していないと充電できないようなので、購入前に確認しておきましょう。

ポケットWi-Fi

海外のカフェは無料Wi-Fi環境が整っていますが、セキュリティの面で心配なのも事実です。

セキュリティ対策については後述しますが、短期間であれば海外でも使えるポケットWi-Fiを利用するのもアリです。

イモトのWi-Fiなど海外専用のレンタルサービスもありますが、最近ではよくばりWi-FiとかMugen WiFiみたいな国内で利用しているものをそのまま海外へ持っていけるサービスもあります。

だいたい月額3,000~5,000円くらいなので、国内でも海外でもノマドワークしたいという場合には便利ですね。

ノイズキャンセリング機能付きヘッドホン

カフェなので当たり前ですが、ときには騒がしくて集中できないこともあります。

そんなときにはヘッドホンで音楽を聴くのがおすすめです。

できればノイズキャンセリング機能付きで、オーバーイヤー(耳を覆う形状のもの)を選びましょう。

それだけでだいぶ騒音が気にならなくなりますし、また自分の音漏れも防止できます。

雨具と着替え

先ほども言いましたが、東南アジアでは時季によってスコールが降ります。

ホントにいきなり降ってくるため、避けようがないことが多いです。

そのため、雨季には雨具と着替えを携行しておきましょう。

ちなみにベトナムだとバイク移動が基本なため、驚くほど傘が普及していません

しかしコンビニには必ずと言っていいほど売っていますので、わざわざ日本から持っていく必要はないかもしれません。

帰国するときに誰かにあげれば大概受け取ってくれます。

虫よけスプレー

東南アジアは基本的にずっと温かいので、いつでも蚊がいます。

そのため、肌に塗るタイプの虫よけスプレーがあるといいでしょう。

これについても現地でも手に入りますが、肌に合わない場合もあるので日本で準備しておいた方が無難です。

トイレットペーパー

これも東南アジアあるあるかもしれませんが、トイレの紙が切れていることがよくあります。

しかも食べ物の衛生管理も日本ほど整っていないので、慣れないうちは腹痛になることがよくあります。

そんなときにトイレに駆け込んで紙がなかったら終わりますので、トイレットペーパーは持っておきましょう。

また他の国のことはよくわかりませんが、ベトナムだとトイレットペーパーを流せないトイレも多いです。

ホテルや大型ショッピングセンター、オフィスビルなどは流せるところがほとんどですが、ローカルなレストランなどで紙を流すとトイレが詰まってしまうことがありますので、流さないようにしましょう。

流してイイ・ダメの大雑把な見分け方ですが、個室のなかに大きめのゴミ箱がある場合は、そこに紙を捨てろということだと思ってください。

海外ノマドワークをする際の注意点

興味があるなら是非試してほしい海外ノマドワークですが、注意してほしいこともいくつかあります。

ビザの滞在許可日数に注意

ビザが必要な国に行くなら、ビザの滞在許可日数に注意しましょう。

それを1日でも過ぎてしまうと不法滞在として、強制送還され以後入国禁止などの罰則が科されます(罰則の内容は国によります)。

「ちょっとくらいならいいか」と甘く考えているととんでもないことになりますので、くれぐれも期限を過ぎて滞在しないようにしてください。

なお国によっては、2週間程度の短期であれば事前にビザを申請しなくても入国&滞在できます。

ベトナムの場合は15日以内であればビザの申請なしで入国可能ですが、入国時点でパスポートの有効期間が6か月以上あり、かつ前回の出国から30日以上経過していること(30日ルール)などが条件になっています。※2019年11月現在

とはいえ東南アジアの法律は頻繁に変わりますので、毎回渡航の直前に確認することをおすすめします。

ちなみに30日ルールは近いうち廃止になる動きがあるようなので、渡航先にベトナムを検討している場合はチェックしておくといいでしょう。

できるだけ予防接種を受けていこう

渡航先によっては、肝炎やコレラ、マラリアなどに感染するリスクがあります。

そのため、渡航前にできるだけ予防接種を受けておきましょう。

「海外 渡航 予防接種 ○○(お住まいのエリア)」とかで調べれば、予防接種を受けられる病院が見つかると思います。

ワクチンの種類にもよりますが、だいたいどれも5~10年くらい効果が続くので、一度打っておけば当分大丈夫です。

僕もA型・B型肝炎、髄膜炎、黄熱病などいろんな予防接種を受けています。

またワクチンによっては期間を空けて複数回接種する必要がありますので、余裕をもって準備しましょう。

ちなみに狂犬病の予防接種は取り寄せに時間が掛かるようなので、他のワクチンよりもさらに余裕を見ておきましょう。

滞在先ホテルの住所は必ずメモしておこう

地味に焦るのが、渡航先で道に迷うことです。

スマホでGoogleマップ見ればいいやと思うかもしれませんが、海外でのパケット通信は割高ですし、外だとWi-Fiが使えないもよくあります。

タクシーを捕まえて滞在先ホテルに帰ろうにも、言葉が通じない中で行き先を伝えるのは骨が折れます。

そういうときに備えて、滞在先ホテルの住所をどこかにメモしておきましょう。

ほとんどの場合、ホテルのフロントに住所が記載されたカードが置かれています。

出掛けるときにそれをもらって行くのもアリです。

事前に危険エリアを把握しておく

日本ほど治安のいい国はあまりないので、どこに渡航するにしても危険なエリアは少なからずあります。

知らないうちにそういう場所に踏み入らないよう、事前に危険なエリアを把握しておきましょう。

にぎやかな通りを一本逸れると途端に物騒になるということもあります。

現地に知り合いがいればその人に聞いたり、ホテルのフロントなどで尋ねても教えてくれると思います。

また、特に必要がなければ深夜に出歩かないようにするのも大切です。

海外で羽目を外したくなるのも分かりますが、記憶がなくなるほど酔っ払ってトラブルに巻き込まれたら取り返しがつきません。

Wi-Fiのセキュリティ対策も考えよう

海外のカフェはフリーWi-Fiが提供されているところがほとんどですが、暗号化されておらずセキュリティの面で心配なのは否定できません。

自分の個人情報が流出するだけならまだいいですが(よくはないですが)、取引先の情報まで漏洩してしまえば大問題になりかねません。

自分でポケットWi-Fiを用意してそれを利用するのが安心ですが、とはいえ1,000~2,000円/日の費用が掛かってしまいますので、長期滞在する場合にはちょっと厳しいです。

そういう場合には、VPNサービスの利用を検討してみましょう。

VPNとはVirtual Private Network(バーチャル・プライベート・ネットワーク)の略で、仮想的な専用ネットワークを構築し、通信を暗号化することで情報を保護することができます。

VPNは無料で利用できるサービスもありますが、無料サービスはボランティアで運営されているものが多く、もしその中に悪意のある人がいれば安全性は保障されません。

有料サービスでも、月額1,000円ほどで日本の固定IPアドレスを利用できるVPNサービスもあります。

またポケトークで有名なソースネクストからWi-Fi セキュリティというソフトも販売されています。

こちらは自分のパソコンにインストールして設定する必要がありますが、16,800円で無期限利用が可能です。

原則的には、フリーWi-Fi接続時に個人情報を入力するようなページや、ログインが必要なページを利用しないことが重要です。

またWordPressを利用している場合には、SiteGuard WP Pluginなどを利用してセキュリティ対策しておくことも大切になります。

まとめ:興味があるなら、まずはチャレンジ!

以上、ずっと家にいるフリーランスにおすすめしたい「海外ノマドワーク」の始め方でした。

「ノマドワーク」というと未だに批判したがる人もいますし、他人とちょっと違う働き方をするのは勇気がいることかもしれません。

しかし、興味があるなら一度はチャレンジしてみてほしいと思います。

もしかしたら、実際にやってみたら思っていたほどいいものではないかもしれません。

海外ノマドって旅行するのとは違いますし、旅行気分でいると「仕事ばっかり!」と不満がたまったり、海外での生活になじめず「やっぱり日本サイコー」となるかもしれません。

それならそれでいいんです。

重要なのは、実際にチャレンジしたからそれが分かったということ。

どちらに転んでも海外ノマドワークは「こんな働き方もある」という経験になりますし、自分の中の「仕事」というものへの固定概念を崩すきっかけになると思います。

ここに書いたことを参考に準備してもらえれば、そうそう困ることはないと思います。

悩んでいるだけ時間の無駄ですし、やったからと言って減るものでもありません。

まずは2~3日の超短期からでも、感触を試して頂ければと思います。

柴田 竹思

柴田 竹思

日本&ベトナム二拠点生活中のWeb系フリーランス。最近は育児6:仕事4のバランスで生活してます。これでもかってくらい奥さんの尻に敷かれてる座布団系男子です。

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